こんにちは。

私のFBで繋がっている「友達」は、
90%台湾人なのですが、この週末、FBで台湾人の更新が激しい。
元々、台湾は、世界一FBを利用する国と言うだけに、
そのFB依存率といったらもう半端ではないのですが、
今回は、多くの人の書き込みが、「絶望」のような内容をアップしているだけあり、
心配になりました。

日本でもインターネットではすでに話題になっているようですが、
3月18日、台湾の立法院(日本の国会にあたります)が
学生らによって占拠される事件が発生しました。

ことの発端は馬英九総統が、中華人民共和国と締結した「サービス貿易協定」です。
これは、お互いの国のサービス産業関連企業に対して、
相手国の市場に参入することを許可するという協定です。

この協定は、要するに・・・
台湾は中国に、中国は台湾に進出しやすくして、お互いに利益を出しましょうね。
という意味です。

ただ、この協定には台湾にとっていくつかデメリットが存在していまして、
実質、台湾を無償で中国に渡す協定であるとまで言われ、批判が起こっているのです。

その議題の内容はさておき、
そのことを議会にかけず、調印に持ち込み、民意を無視した強行採決をした
ということが、一番の問題となっていっていて、学生たちの不満が爆発したようです。

どうやら、日本では、表立って、
メディアであまり放送されていなく、ネットで拡散されているだけのようです。
ですので、中には、現場の激しい映像ばかりが流されていて、
まるで、台湾全土に暴動があるかのように思われ、
ご旅行にいらっしゃる方は、ご不安に感じるかもしれません。。

ですが、こちら台湾は、
今のところ、台北でも、立法院以外の場所では、
全く通常と変わらず生活していますので、
治安面で特に変わったこと等はありません。

ご旅行でいらっしゃる方が、心配されるようなことはないと思います。

詳しくは、台北人さんが、
現地の情報を書いてくださっていますので、こちらをご覧ください。
→ 学生達の立法院占拠と台湾旅行の安全性


しかし、すごいな~・・・と思うこと。
日本のネットニュースサイトや、SNSでは、
・台湾でクーデター
・台湾学生の乱
・台湾で暴動

・・・・。
こんなタイトルを目にしたら、ちょっと驚いてしまいますよね。

政治的な問題ですから簡単に覆すことは難しいと思いますが、
学生たちの夢を失うことと、
台湾が台湾でなくなってしまう・・・ことは避けてほしい、と強く願っています。